エンジニアの夜時間

プラモデルを作ったり、資格試験を受けたりしながら技術力向上を目指すブログです

「1/35 ドイツ アフリカ軍団歩兵セット(タミヤ)」を使い、新しい一歩を踏み出す。

古代ローマ時代、ローマとその属州ガリア・キサルピナはルビコン川を境に別れていた。後にローマ皇帝となるユリウス・カエサルが属州ガリア・キサルピナの将軍を任されていた時代、将軍が軍隊を引き連れてローマへ入ることは法律で禁止されていた。しかし将軍カエサルはその禁を犯し、軍隊を引き連れてルビコン川を渡りローマに入る。これをきっかけにローマは内戦状態となる。
このカエサルの故事から、後戻りできない大きな決断をすることを「ルビコン川を渡る」と表現することがある。

私はプラモデルで最初にニッパーを入れ、パーツを切り出すときに「これからルビコン川を渡るぞ」と自分に言い聞かせます。私が今回作ったキットは、タミヤの「1/35 ドイツ アフリカ軍団歩兵セット」。実はタミヤの1/35 ミリタリーミニチュアシリーズのキットを作るのも初めて。つまりタミヤの1/35 ミリタリーミニチュアというルビコン川を渡りました。
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これまでプラモデルといえばガンプラだった私にとって、接着剤を使って作るプラモデルはとても新鮮。接着剤でピタッとくっ付けるのは快感で、手の中で小さなドイツ兵が組上がっていくことはとても楽しい経験でした。出来上がったドイツ兵は僅か5cm程の大きさですが、驚くほど精巧にできています。パーツのディテールが緻密なだけでなく、ポージングにリアリティーがあり、今にも動き出しそうです。
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その一方で、プラモデルという玩具だからなのか、動かないはずの兵士達がとてもひょうきんに、こちらの遊びに付き合ってくれます。ちょっと想像力が働くと、「酔いつぶれ仲間を部下に押し付ける上官」や、「恐竜に襲われる兵士とそれを助ける仲間達」などにも見えてきます。
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作っていてとにかく楽しい。

今回、タミヤの1/35 ミリタリーミニチュアというルビコン川を渡ったことで、プラモデルの楽しみが少し広がりました。新しいことを始めるには面倒もありますが、今回はそれ以上に楽しみや喜びを発見しました。タミヤの1/35 ミリタリーミニチュアを作ったことがなければ、一度挑戦してみてください。

余談になりますが、カエサルが大きな決断をもって渡ったルビコン川は、川幅はわずかに1mで橋も掛かっていたそうです。